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 役割は人の数だけある

『雑誌に載れば後輩たちの希望になりますかね?』

先日、蓮君が弾んだ声でそう言っていました。

彼は20代前半。

オシャレやダンスなど物事を深く追求していくのが蓮君の長所です。

先日、夜中の駐車場で彼と話し込みました。

『読者モデルに応募しようと思うんです』と彼は提案してきました。

 

応募は彼自らの発想です。

今、滋賀県で若者が集まるコミュニティを作ろうと動いていますが、そのアピールとしてやってみたいということです。

 

『僕が雑誌に載れば後輩たちの希望になりますかね?』

この言葉は会話の中でふと出てきたものです。

 

人には色んな役割があります。

学校はモノを発明、生産する役割を子どもたちに求めていると思います。

一言で言えば優秀なサラリーマンになってもらうことです。

 

私たちの生活は色んなモノで便利になり、社会の支えになっています。

 

ただ見えない支えもあるのです。それが想いです。

『僕が雑誌に載れば後輩たちの希望になるんじゃないか』

蓮君は可能性を伝えたいのだと思います。

 

このブログに度々登場する景君がいます。

景君は筋ジストロフィーという疾患を持っています。

 

「自分の経験を誰かに伝えたい」と彼は生い立ちを語ってくれました。

 

小学校は地域の学校に通いうつ病になりました。

養護学校で楽しい時間をすごしている間に、うつはなくなっていました。

 

養護学校時代も順風満帆だったわけではありません。

ずっと仮面を被っているような感覚があったそうです。

卒業したら「もう合わせなくていいんだ」と肩の荷が下りる想いをしたそうです。

 

彼は「もっと遊ぶことを大切にしてほしい」と言っていました。

自分は普通だと思っていること、親は笑顔でいてほしいこと、今の生活は充分ではないけど、満足もしていること。

 

景君は「未来は暗くない。今を楽しんだらいい」そう伝えたいのだと思います。

 

ある車椅子に乗る女の子がいます。

私が先生時代に楽しそうに笑い続ける彼女に「幸せ?」と尋ねたら「うん!」と即答しました。

 

彼女は今、社会人となっています。

先日彼女付きのヘルパーさんと話す機会がありました。

「こんなに純粋で頑張り屋な子は初めてみました」とヘルパーさんは話していました。

 

「仕事で疲れたあとにあの子と接することが癒やしなんです」

彼女のお母さんはそう言っていました。

お母さんから彼女へ、ヘルパーさんへ、そして私へと想いは伝わっていきます。

 

私たちには日常から想いを伝えあっています。

「おはよう」と笑顔で挨拶してくる。

道行く人が落とし物を拾ってくれた。

席を譲ったら「ありがとう」と言われた。

 

誰かと触れ合うだけで、そこには想いの交換があります。

 

『もっと優しくなろう』

『君にもなにか出来るはずだ』

『世の中捨てたもんじゃない』

 

想いは見えず、聞こえません。点数や評価の対象になりません。

それでも世の中は人の想いで成り立っています。

想いがなくなれば、便利なモノを大量生産しても、幸せにも平和にもならないのです。

 

私たちは学校に通います。評価出来ない想いは時に軽視されます。

「想い」に着目してみてください。

あなたやお子さんの想いが発揮される場はなんでしょうか。

 

子どもはまずは好きなことに熱中することでしょう。

親御さんであれば、自分に嘘をつかない時間を必ず設けることです。

 

「自分に嘘をつくってどういうこと??」

この話を聞いてピンと来ない人もいると思います。

 

好きな人や好きな場所、好きなモノや体験をいっぱい繰り返してみてください。

あなたが「いいな」と感じたこと。

「嫌だな」と感じたこと。

それが想いです。

 

モノ重視、評価重視に覆われた人は想いを軽視するでしょう。

真ん中が正解です。

モノも評価も大切です。

同じだけ「楽しい」「嬉しい」といった想いも大切です。

 

忘れないよう「好き」を大切にしてみてください。

それがあなたやお子さんが役割を果たすことにも繋がります。