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正解を知りたいんじゃない

門限を守る子と守らない子の違いは、受け止め方の違いです。

門限を自分を守るためにあると思えているか、自分を縛るものと思っているのか。

 

縛るものと思っている子どもは破ろうとします。

人間には自由でありたい本能があり、縛るものは本能的に破りたくなります。

 

なぜ子どもは門限を守らないのか

夏休みに入りました。

この時期になると心配になるのは夜間の外出です。

 

「門限を守るように子どもに言い聞かせても守ってくれない」

 

そんな悩みを持つお父さん、お母さんもいるでしょう。

門限を伝える際はどのようにして教えていますか?

 

「中学生が何時に帰ってるんだーー!!」

と怒ってはいませんか?

 

それはマスト思考です。

「これをしなければならない」

「こうあらねばならない」

という「であるべき」というものがマスト思考。

 

マスト思考は子ども相手には通じません。

大人の論理を子どもは感情で押し返してきます。

 

「中学生は早く帰るのが当たり前」

「みんな早く帰るんだから」

「女の子なんだから」

これらを言って通じない場合は、マスト思考で相手に伝わっています。

 

正しいことはどうでもいいんです。

子どもが知りたいのは常に親からの愛情です。

 

「愛しているから、心配だから早く帰ってきておいで」

これを言えれば一番効果的なんです。

 

夜の12時に帰宅する中学生

実例を持ってお話します。

私は学習塾で先生をやっていたことがあります。

 

毎日夜中12時に帰る女の子がいました。

彼女は中学3年生。受験を控えており、成績は芳しくありません。

 

「毎日深夜12時に中3の女の子が一人で家に帰る」

こんな危険な事態を彼女自身、親御さん自身が気づいてない。

 

友達は22時には塾を出て帰ります。

残って深夜12時に帰る彼女の気持ちはどんなものだったでしょうか。

 

「自分は大切に思われていないんだろうか」

彼女はそんなことを思っていたように思います。

 

親御さんは「心配だから早く帰っておいで」とは言いませんでした。

「こんな成績でダメじゃないか」と彼女をなじるのです。

 

彼女の生活は制限だらけです。

中3になってからはそれがより強くなりました。

 

彼女のお母さんはマスト思考でした。

「中学生が夜中に帰ってきてはダメ」

「受験前なんだから勉強しなさい」

と正しい論理で門限を守らせようとします。

 

彼女はきっと寂しかったはずです。

でも「寂しい」とは言えないんです。

 

彼女は塾の電話を使ってお母さんと口喧嘩していました。

「遅く帰っている人も居るやんか!」

「受験に受かればいいんでしょ!」

と彼女なりの理屈で反論をしていました。

 

お母さんに彼女の言葉は届きません。

お母さんはマスト思考で返してきます。

 

何度か塾に電話がかかってきたことがあります。

「ウチの子は勉強してますか?」と確認してくるのです。

 

マスト思考の反対はウォント思考(したい)です。

 

娘さんは「愛して欲しい」という気持ちが言えれば良かった。

ですが子どもは言えないんです。返ってくる返事は普段の態度をみれば想像できます。

恐怖と絶望を確認するくらいならごまかして生きていたいのが人の性です。

 

お母さんは自分が見えなくなっておられました。

娘さんには勉強してほしいんじゃないんです。

もっと別のところに問題がある。

そこにアクセスしないため複雑化していました。

 

「親vs子ども」では勝つのは必ず親です。

彼女は最終的にはいいなりになるしかありませんでした。

 

彼女は勝てないお母さんに対しアリバイ工作をしていました。

「塾で勉強するから」といいわけを作って家に帰らないようにしていたのです。

 

ウォント思考のお母さんはこう考える

ウォント思考のお母さんであればあなたが心配だから早く帰ってほしい」というウォントの思考で話します。

 

あるウォント思考のお母さんは、子どもが遅く帰ってきても文句一つ言いません。

息子さんは中学生でしたが、友達が少ない方でした。

お母さんは友達と遅くまで遊んでいる息子さんが嬉しかったんです。

 

門限は8時でした。

お母さんは窓から息子さんが帰ってくるのを待っていました。

息子さんの姿が見えたら、居間に戻ります。

夕食を出して「お帰り」「楽しかった?」と迎えていました。

門限よりも正しさよりも大事なことをこのお母さんは知っています。

 

息子さんはどう思っていたか。

息子さんは窓から母親が心配で待っているのを知っていました。

外から見えるんです。

母親が自分の姿を確認するなり、居間に戻っていくのを見ていました。

 

8時を過ぎて怒られるんじゃないか、と思って帰宅します。

母親は「おかえりー」といって何も言いません。

「怒らないの?」と思いつつも席に座ります。いつも通りの夕食です。

 

何年後かに息子さんは「俺は愛されてたんだな」と当時を振り返りました。

現在では積極的に親孝行をします。したいからしているんです。

 

マスト思考は人生を閉じさせます。

開かせるのは常にウォントの思考です。

 

マスト思考にも愛はある

マスト思考のお母さんにも愛はあります。

愛情ある人を阻んでいるのはマスト思考です。

 

門限を守らないお子さんに対して何を言っているのか。

厳しいことを言いますが、目の前で起きていることはあなたの思考がもたらせた結果です。

 

言い換えれば思考を変えれば起こる出来事も変わります。

 

大事なのは「これが正しいんだ!」と言いくるめることではありません。

 

お子さんに愛情を伝えましょう。

あなたはどうしたですか?

どんな関係でありたいですか?

 

門限はなぜ守らねばならないのでしょうか。

正しさや理屈では絶対にないはずです。

 

「心配だから戻っておいで」と言えないのはなぜでしょうか。

そもそもあなたはお子さんとどんな関係でいたかったですか。

 

親が変わると幸せになれます

「親が変わると幸せになれる」は鉄則です。

子どもは絶対に親の思い通りには育ってくれないんです。

 

相手を変えようと思った時点で関係は壊れていきます。

「なぜ自分は早く帰ってこい、と言っているのか」

「子どもはなぜ早く帰らねばならないのか」

 

意識の矢印を自分の方へ向けてください。

かなり辛い作業です。ですが問題は必ず解決します。

 

もう一度言います。

目の前に起きているのは、親自身の思考回路の結果です。

「この子を変えよう」と思わず、あなた自身の思考を変えてください。

 

仕事でイライラしていないでしょうか。

夫婦仲は円満ですか。

家庭内やご自身の親とは関係は良好ですか。

嫌いな人に対して愛想を振りまいていないですか。

 

子どもが原因でもなく、他人が原因のことだってあります。

愛情とは伝えにくいものです。

愛情がないのではなく、表現方法が間違っていただけです。

 

あるお母さんは子どもさんにとても厳しく子育てをされていました。

進路先や勉強、友達関係まであらゆることに口だしをしていました。

 

お子さんは高校生になって不登校になりました。

そのとき初めてお母さんは「私が悪いんじゃないか」と矢印を自分に向けたんです。

 

お母さんはカウンセリングを受け始めました。

話していけば、ご自身の親から厳しいしつけを受けてきました。

同じ事を息子さんにもしていたんです。

 

「私は自分の親にされてきたこをこの子にしていたんだ」

そう認識されたときお母さんは自由になれました。

マスト思考が終わったんです。

「私は優しいお母さんになりたい」と自らの希望を話されました。

 

息子さんには愛情表現を第一に取り組みました。

面と向かって表現出来ないとのことで、手紙を書いたり、何もいわず見守ったり。

不安に耐えながらも「私はあなたを大切に思っている」このことだけ伝えることに専念しました。

 

高校3年生になって、息子さんは学校へ通うようになりました。

高校卒業式では「今までありがとう」と息子さんに言われたそうです。

 

お母さんは自分を変えて息子さんを変えました。

夢のような話ではなく、現実に起こせることです。

マスト思考でなくウォント思考。

矢印は相手ではなく自分に向けること。

 

門限を守らない子の原因は親の態度にあります。

厳しいですが悪いのは親です。

 

ただ希望は必ずあるんです。

自分のことは自分でコントロールできます。

自分の思考を変えることが出来れば、親子関係は必ず良くなります。

 

矢印をお子さんではなく、ご自分に向けてください。

思考を変える方法はこのサイトでも紹介しておりお役にたてます。

 

子どもが知りたいのは親からの愛情です。

「愛されてない」と思っているから反抗しているんです。

 

愛情のない親なんて存在しません。

ただ表現の仕方が分からないだけ。学んでいきましょう。絶対に変われますから。