作業所をもっと知ろう

障害者作業所の雰囲気を良くする方法。与える関係と求める人間関係。滋賀県のやまなみ工房から

更新日:

先日、滋賀県にある作業所やまなみ工房さんへ5度目の訪問をしました。

 

今回、大きな目的はなく職員さんと話して喫茶店でご飯食べて終わり。

↑今回の昼食牛すじチャーハン。非常に美味。ごちそうさまでした

 

やまなみさんに訪れた回数はこれで5回目です。半年の間に5回。

訪れたるびに自分に気づきをもたらしてくれるのですが、今回訪れて『あぁなるほど』とまた発見がありました。

 

今回『作業所の雰囲気を良くするための方法』を話します。

先に結論を言いますと作業所のような集団であれ個人であれ関係を良くする方法は同じです。

 

ただ集団の雰囲気を良くするのは難しいのです。

 

実際に個人で仲の良い友人がいても、会社や学校では『雰囲気が悪い』と悩んでいる人は多くいますよね。

 

困ったことに集団では良い例が少ないのです。

少ないので『悪いのが当たり前』となっている人もいるのではないでしょうか。

 

その中でやまなみ工房さんの雰囲気は非常に暖かい。

 

今回の記事で世の中にある『作業所とはこういうものだ』『仕事とはこういうものだ』『人間関係とはこういうものだ』

そんな意識を変えるきっかけになればと願っております。

 

先ほど『個人でも集団でも雰囲気を良くする方法は同じ』と言いました。

 

まずは個人の人間関係を良くするための私なりの方法を話します。

 

「また会いたい人」はどんな人?

私には『また会いたいなぁ』と思わせてくれる友人がいます。

そんな友人らには共通することがあります。

 

例えば会うと『最近どう?』と近況を話し合います。

悩んでいることがあったらさりげなく聞き出してくれます。

 

家に遊びに行けば何かしらでもてなしてくれます。

私が何かをしたら回り回ってお返しをしてくれます。

 

共通するのは彼らは『与える人』ということです。

 

『相手の喜ぶことをしよう』

『どうすれば楽しい時間が過ごせるかな』

『自分に何か出来ることはないだろうか』

 

そんな『与えよう』『相手のために』といった意識があります。

 

そんな気遣いが嬉しくて彼らとはまた会いたくなります。

会うと自然に『相手のために』『喜んでもらえれば』という気持ちにもなります。

 

『与える意識を持つと相手からもお返しがくる』ということです。

与える意識を持つ者同士では『与えあう関係』を作ることができます。

 

『求める人』はこんな人

『与える人』の反対に『求める人』もいます。

 

求める人というのは『○○してください』と一方的に求めてくる人です。

 

相手に求めるけど自分は何もしないのです。

頼み事が多く、また内容に度が過ぎています。

 

『え?そんなことまで求めてくるの??』という感じ。

 

『求める人』はこういう発想を持っています。

 

『どうすればこの人はやってくれるだろうか』

『何でもやってくれる人がいい』

 

『何かやってもらおう』という気持ちが強いんですね。

 

求める人と付き合うと次第にこちら側も『求める』ようになっていきます。

 

『何かやってよ』

『こうあってほしい』

『自分はこれだけやったからあなたもすべきだ』

 

と要求しあうわけです。

 

どっちが好き?

『与える人』と『求める人』どちらが好きですか?

 

間違いなく『与える人』でしょう。

私の友人関係では長く続く友人たちはみんな『与える人』です。

 

彼らは『自分だけが得しよう、楽しもう』とは考えていません。

お互いが与えあうので、会えば楽しい時間を過ごせます。

 

与える人と求める人の相性

与えるの反対に『私のために何かやってよ』と求める姿勢が強いと人は自然と離れていきます。

 

与える人と求める人は相性が悪いのです。

「与える人」と「求める人」では与える方が疲れていきますから。

 

よって求める人は最終的に求める者同士でつながることとなります。

求めあいが釣り合う間はいいですが、悪化すれば互いに批評しあい陰口を叩くこともあります。

 

障害者作業所は『求める姿勢』が強くないか

もし職場、人間関係などで『雰囲気悪くなってるな』と感じれば『求める姿勢になってないか?』と考えてみてください。

 

一般的な話ですよ。

作業所は『お給料を稼ぎましょう』『立派な社会人になりましょう』といった”求める姿勢”になりやすいように思います。

 

そうなる原因は世の中にある何かを意識しているからでしょう。

『仕事とはこういうものだ』

『社会人とはこういうものだ』

という意識によるもの。

 

『求める作業所が悪い』という善悪論は置いておいて。

 

人間関係の善し悪しで言えば良い雰囲気をつくるのは間違いなく『与える姿勢』です。

それは個人レベルと同じで『仕事だから求める方が心地良い』とは絶対になりません。

 

例えばブラック企業は『求める姿勢』が強烈になった事例です。

『会社のために』『世の中のために』という大義名分のもと社員に過重労働を科すわけです。

 

会社が加重労働の見返りを与えればまだホワイトかもしれませんが、しなければ真っ黒。

ブラック企業の雰囲気が良いわけないのは説明いりませんよね。

 

ブラック企業は会社が求めてばかりなので雰囲気は悪くなります。

 

作業所も仕組みは同じで『求める姿勢』が強くなればなるほど「ブラック化」します。

 

『与える』を極めるとどうなるのか?

求める姿勢を強くすると「ブラック化」します。

 

では反対に与える姿勢を強くするとどうなるのか。

私はやまなみ工房さんが『与える作業所』の代表例だと思っています。

 

『与える作業所』という、この感覚を文字で説明するのが非常に難しいのですが。

 

例えばやまなみさんでは事前に『○月○日伺います』と見学の連絡をすればネームプレートで出迎えてくれたりします。

 

大分前の写真ですがこういうプレートです↓

やまなみ工房さんは見学者から料金をとっているわけではありません

 

私はお金を払うお客さんではないのです。でもこうやって迎えてくれます。

 

『どうすれば喜んでももらえるか』

『”来てくれてありがとう”を伝えたい』

 

そんな発想がやまなみ工房さんにあります。

これが『与えよう』という姿勢です。

 

『与えよう』という意識が強いので、見学者に訪れる人にまで『喜んでもらおう』という配慮が回るのです。

 

『与えあう関係』を築くとどうなるのか?

私はこの記事とは別にやまなみ工房さんの紹介記事を書いています。

その中で職員さんにインタビューしました。

 

『どんなことを意識して利用者さんと接してますか?』

と質問すると

『私の仕事は利用者さんやそのご家族の皆様に幸せを運ぶこと、と意識しています』

とのお返事をいただきました。

 

最後に

『この仕事をやっていて良かったと思えるときはどんな時ですか?』

と質問すると

 

『利用者さんが我々に優しくしてくれるんです』

そんなとき「自分はこの仕事をしていて良かったな」という気持ちになります』

とのこと。

 

これが与え合う関係です。

 

写真で説明出来る例があるので、もう一例あげます。

 

以前に偶然撮影した写真です。

利用者さんが職員さんに傘を差してますね。また傘は相手の方を向いています。

 

『利用者さんが優しくしてくれるんです』

『この仕事やっていて良かったなと思えます』

 

『与えあう関係』が成立するとこうなります。

やまなみ工房さんは与える関係を最大限まで高めて、職員さんと利用者さんの間に『与えあう関係』が成立しています。

 

この作業所は『与える人』でいっぱいなのです。

 

与えあう関係はつくれる

やまなみ工房さんでは

『これが正しい』

『こうあるべきだ』

というのを職員側が持っていません。求める姿勢がないのです。

 

 

『あなたはどうありたいですか?』

『私たちは何が出来ますか?』

そんな姿勢で利用者の方と接しておられます。最大までに与える姿勢なのです。

 

これは偶然そうなったわけでなく意識的に築き上げた結果です。

 

ここでは所長の山下さん初め『目の前にいる人を幸せにしよう』という理念をミーティングなどを通して共有されています。

『相手のために』という姿勢がやまなみ工房には空気のように存在しているのです。

 

『与えあう作業所』は意識して作ることが出来るんです。

 

大切なことは個人でも集団でも同じ

与えあうのが理想の人間関係

 

これは誰もが納得するはずです。そして個人レベルでは多くの人が出来るのです。

 

ただ仕事や集団になると、組織の論理によって理想は簡単に吹き飛ばされていきます。

 

吹き飛ばされる理由は『お金』『仕事だから』『一般常識として』といった価値観。

集団がその価値観に染まると一番大切なはずものが簡単に拭き飛んでいきます。

 

極端な例が先ほどにもあげた”ブラック企業”です。

会社が社員に『こうしなさい』『こうあるべきだ』と強烈に求めて雰囲気が悪化していくのです。

 

大切なことは個人でも集団でも同じです。

 

集団は意志統一が難しいから『求める関係』になりやすいだけです。

しかし多くの人が望んでいるのは『与える関係』のはず。

 

その理想は個人と同じです。

 

与えあう関係をつくるためには

『与えあう関係』を作る方法は非常にシンプルです。

 

自分がまず与える人間になることです。

 

『どうやったら相手は喜んでくれるかな』

『自分には何が出来るだろう』

と考えてみる

 

そして実際に行動する

 

職場でこれを成したいときは『仕事になると求め合う関係になりがち』という意識を持つといいでしょう。

 

問題は意識することで避けやすくなります。

交通事故に遭いたくなければ『走行中の車は危ない』『歩道を渡る』といった意識を持てば避けやすくなるのと同様です。

 

与えあう関係を作るには自分から与える人になる

仕事になると求め合う関係になりやすい

 

そんな意識をもってみてください。

 

与える関係を強めれば強めるほど職場の雰囲気は良くなります。

個人レベルでも『また会いたい』と思える人間関係を築くことが出来ますよ。

 

今回参考にさせてもらったやまなみ工房さんの記事があります。

未読の方はぜひご覧ください。『こんな作業所があったのか!』と驚かれるはずです。

滋賀県のやまなみ工房は幸せと感動を生みだす作業所だった話

dai

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