雑記

グリーフケアを知っていますか?流産などの遺族を癒すエンゼルドレス

更新日:

エンゼルドレス

 

という赤ちゃん用のドレスをご存知でしょうか。

エンゼルドレスは赤ちゃん用のドレスですが、流産や死産などでこの世を去ることになった赤ちゃん用のドレスです。

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写真では伝わりにくいですね。

私は実物を目の当たりにして驚きました。本当に小さいドレスです。

 

その小ささから「あぁ、これは世の中に必要なものだ」と感じました。

 

大きさを実感してもらうためiPhoneをお借りして置いてみました。サイズを実感してください。

 

iPhone二つ分もない大きさです。着用する赤ちゃんの体重は450gほど。

このエンゼルドレス扱っている業者さんはおそらく日本で1社だけです。

 

扱う業者は滋賀県にある子ども服のひよこ屋さん。

ユニバーサルデザインの子ども服をインターネットの店舗にて販売されています。

 

おそらく日本で唯一のエンゼルドレスを取り扱う服屋さん。

なぜこの商品を扱うようになったのか。

その理由やドレスについてを代表の岩倉さんに伺ってきました。

 

エンゼルドレスとは?

エンゼルドレスの由来について教えていただけますか。

「エンゼルドレスはお腹の中での心肺停止などの理由から出てきて産まれてすぐにお空に帰る赤ちゃん用のドレスです。製品はカナダ製です。日本では馴染みのないドレスですが欧米では産まれてすぐにお空に帰る赤ちゃんのためのセレモニーが文化としてあるんです」

このドレスを扱った経緯は?

「ウチのお店は子ども服、特に障がいを持たれているお子さんのための服を中心に取り扱っています。お客さんのニーズを調べていく中で「実は流産したことがあって」というお母さんに出会ったんです。「産まれたあの子に対して何もできなかった。せめて最後は着飾ってあげたかったけどそんな服もなかった」とおっしゃっていました。また同じことをおっしゃるお母さんは一人ではなく何人いたんです。そのうち海外にエンゼルドレスという商品があるのを知ってひよこ屋の商品として取り扱うことにしたんです」

このドレス、欲しい人になかなか届かないようですね。理由を教えていただけますか。

このドレス、縁起は良くないものですよね。お空に帰ってしまう赤ちゃん用ですから。妊婦さんやその家族は事前に購入しずらいんです。また家族の方はドレスを用意するどころではありません。お腹の中から出てきた赤ちゃんは産まれてすぐ葬儀となります。実際の現場では助産師さんがガーゼなどで簡易の衣服をつくって葬儀となるようです。なので病院や助産師さん、葬儀社さんが取り扱うしかないのかな、と思います。ただ日本ではグリーフケアの文化がまだありません。欧米では産まれてすぐ葬儀とはならないのですが。

グリーフケアとは?

「グリーフケアとは残された家族の方の喪失感や立ち直りを援助することです。日本ではまだ流産や死産を『なかったことにしよう』という文化が強いんです。でも実際に残された家族は忘れることが出来なくてずっと心に残っているそうです。そして『あの子のために何もできなかった』という想いをずっと抱くんです」

「反対にアメリカでは流産や死産でも『産まれてきたことを祝ってあげよう』という考え方があります。手形をとったり、足形をとったり、その子の存在を残そうとする文化があります。つまりやれるだけのことが出来るんです。そうしたことが後々お母さんの心の支えになります。エンゼルドレスもその理念、つまりグリーフケアの中にあるものです」

日本ではグリーフケアやこのドレスは広まらないのでしょうか?

「縁起としては良くないものなので・・・。事前に家族の方が購入されることはまずないかな、と思います。やっぱりそういう結末は「考えたくないこと」ですよね。広まるには病院などの関係機関の理解が必要だと思います」

 

このドレスは世の中に必要なドレス

もう一度エンゼルドレスの画像を。

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このドレス、利益を生み出す商品としては不完全です。

流産や死産したときのご家族に「ドレスを準備しよう」と思い浮かべる余裕はないでしょう。

欲しいと思ったときに注文してその場に届けるのはまず不可能です。

 

また病院関係者の意識の問題もあります。

アメリカなどではお腹から出てきても、すぐに葬儀とならず専用のポッドが準備されて一日家族の方と過ごすことが出来るそうです。

これを今の日本で行うには医療現場の意識の変化と協力が必要です。

普及にはまだ多くのハードルがあります。

 

ただ、このエンゼルレスは世の中に必要なドレスです。

 

「流産,死産を経験したお母さんは何年経っても、次の子が産まれたとしても、忘れられない」

「残された家族は『あの子のために何かをしたかった』という想いを持ち続ける」

 

もし自分が残された家族の立場だったら同じことを思うでしょう。

 

例えば写真を残そうと思っても、ガーゼに包まれた子を撮りたくはないじゃないですか。

ずっと残すものなのだから着飾った服を着せてあげたい。

 

例えば流産した後の次の子は無事産まれたとします。

その子が大きくなって「実はあなたには兄(姉)がいたの」と伝えるとき。

お祝いをした事実やその足跡があれば、それを子どもに見せることも出来ます。

 

このドレスで残された家族の方の気持ちが何百分の一かでも癒されるには間違いありません。

 

自分がこの世を去る子どもの立場だったらどうか

「もし自分がお空に帰る子どもだったとしたら」と想像してみました。

 

今の風潮である『なかったことにしよう』というのは悲しいですよね。

 

いや、もちろん空想の話ですよ。

でも魂のようなものが本当にあるのだとしたら。

 

自分の存在がなかったことにされるのは悲しいです。

 

お腹の中では生きていたんだからお祝いをしよう。

生きていた記念を残そう。

 

私はこちらの方が嬉しいです。

 

文化をつくればいい

欲しいと思ったときには間に合わない

病院や助産師などの理解も進んでいない

 

どうすればよいか。

残された遺族のケア、つまりグリーフケアという文化を生み出すしかないでしょう。

 

このドレスの存在は多くの共感を生むと思います。

多くの人が残された家族と去りゆく赤ちゃんの気持ちを想像すればいいのです。

 

「何もできなかった」と「やれるだけのことは出来た」

「なかったことにしよう」と「生きていた記念を残そう」

 

どちらが救われ、嬉しいかは明白です。

 

ひよこ屋さんのエンゼルドレスのURLを載せておきます。

関心を持った方はぜひご覧ください。ドレスの説明文からも店主の岩倉さんの想いが伝わってきます。

【ひよこ屋】エンゼルドレスのページ

dai

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