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儲からない下請けはダメ!障がい者作業所で利益を出すためのまず一歩とは?

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初めに。

「下請けがダメ」なんじゃないですよ。

 

「儲からない下請けは良くないですよ」という意味です。

 

限りなく一企業に近いスワンベーカリー

スワンベーカリーという障害ある人が働くパン屋をご存知でしょうか。

 

私は実際に東京赤坂にあるスワンベーカリー赤坂店へ行ってきました。

まず外観からご覧ください。

↑こちら日本財団のビルの一角を借りてではあります。

 

ただ店内に入っても街中にあるパン屋と全く見劣りしません。

もちろんパン自体の質も同様です。むしろ美味しい部類に入ります。

このスワンベーカリーではカフェもあって、私はそこに1時間ほどいました。

 

「どんな人がお客さんで来るんだろう」

と思ってみていたのです。

 

店内に入ってきたのはスーツ姿のサラリーマンやOL風の女性たち。

またノマドワーカーと言われるパソコン一つで仕事する人もカフェ内にいました。

「障害者作業所だから」という理由で来ているとは思えない人たちです。

 

心に刺さる「いらっしゃいませ」

私自身ここで食事をしました。

そして分かったことが。ここには他のパン屋にはない強みがありました。

 

それは店員さんの声が非常に澄んでいる、ということ。

 

表現が抽象的で分かりにくいかもしれませんが、普段障害ある人たちと接している人は分かるのではないでしょうか。

 

文字にすれば「いらっしゃいませー」「ただいま○○パンが焼き上がりましたー」と街中にあるパン屋とは変わらない言葉です。

でもお客さんからすれば違うのです。

 

例えばコンビニ店員の「いらっしゃいませー」は心に刺さらないでしょう。

しかし高級ホテルやレストランなどの一流どころでは「いらっしゃいませ」の言葉が刺さるはずです。

 

その違いは「意識の違い」です。

 

「自分はコンビニ店員だ」という意識と「自分は一流ホテルのホテルマン、高級レストランのウェイターだ」という意識の違いです。

 

意識が強ければ強いほど言葉や行動の重みが変わります。

 

スワンベーカリーの特筆すべき点は店員の意識の高さ。

自分たちの店、仕事を「障害者作業所だから」「障害者だから」という意識が見られないのです。

 

むしろ「お客さんのために」「仕事頑張ろう」そういった気持ちが見えてきます。

 

頑張れば報われる仕組みがここにはある

働いてる人に直接収入を聞くわけにはいかないので、本や紹介文で読んだ話ですが、スワンベーカリーで働く人は月収10万を目標設定にしているとのこと。

実際はもっと低い人もいるかもしれませんが「頑張れば報われる」という仕組みがここにあります。

 

その仕組みが意識の差を生みだしています。

 

よくある作業所の収入を考えてみましょう。

 

まずは職員さんから。

これも収入を聞くのは失礼なので正確な話ではありません。

 

ただ知人の30代の男性に聞きました。おおよそですが職員の月給は20万台前半とのことです。

男性であれば家庭を持って家族を養っていけるような収入ではないのは明らかです。

 

実際に結婚や年齢、収入面を理由に障がい者作業所を退職されたという話を知っています。

嫌で辞めるわけではないのです。

ただ『収入が低すぎて将来が描けないから辞めます』というもの。

 

利用者さんは言うまでもありません。

月給1万円にもみたないものです。

 

下請けが続くのはなぜか

障害者作業所でよく見受けられる仕事は下請け作業です。

利益が出ているのは別として1個0.1円やそれに満たないものもあります。

 

分かりますよね。

利用者さんや職員の給料がなぜ上がらないか。

 

原因は仕事内容です。

1個0.1円を100個つくっても10円です。

倍の努力しても20円。

 

なぜこれをいつまでも続けるのか。

 

危険なのは「無駄な努力を続けると無気力になる」というもの。

 

とある時代の刑務所では囚人を無気力にさせようとしたそうです。

無気力にすることで「脱走しよう」という意欲を失わせるのだとか。

 

そのためにどうしたかというと、囚人にひたすら穴を掘らせます。

掘ったあとは、それをすぐに埋めるのです。

 

『深く穴を掘り、すぐにそれを埋める』

 

意味ないですよね。

するとどうなるか。囚人は無気力になっていくのです。

 

悪循環になっている

念のために申しますと「利益の出ない下請けは意味がない」とか言うわけではないのです。

意味はあります。

ただ「報われない努力」は人を無気力にします。

 

無気力になると考えることをやめてしまいます。

すると「工夫しよう、改善しよう」という意識が芽生えません。

 

「利益の出ない下請けが良くない」というのはこういう理屈です。

報われない→無気力になっていく→考えなくなる→利益がでない→報われない・・・という悪循環になっているのです。

 

充実した1日にするべきだ

ちょっとぶっ飛んだ意見かもしれません。

ただ自由な発想や良いアイデアというのは「楽しい気持ち」「充実した日々」から生まれます。

 

実際問題、よくある1個0.1円ほどの下請け作業を続けている場合、いきなり画期的アイデアを出してそれを実行しようというのは無理がある、と思うのです。

 

理由は「無気力」「考えない」という状態になっているから。

 

「囚人を無気力にするために穴を掘らせてすぐ埋めた」話を思い出してください。

なんだか作業所と刑務所を同じにしているようで悪い例えになってますが、そういう意味じゃないですよ。

 

「無気力になった囚人をやる気にさせるには?」と考えるんです。※やっぱり例え悪いですね。すみません・・・

 

無気力な囚人に「逃げられるよ?」と可能性を示しても「捕まるから」「失敗したら困る」と及び腰になるでしょう。

 

だからいきなり脱出は置いておいて、まずは気力を回復させること。

 

それが「日々を充実させること」です。

 

具体的には、好きなことややりたいことをやる時間を増やしましょう。

活気をつけるんです。

 

そのうちに新しいアイデアが生まれてくるはず。

「何かをやろう」という土台が出来ているでしょう。

dai

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