2019/03/24 19:58


ボッチャ用品って高いですよね。

こちらはボッチャ専門店のブログ記事です。

専門店ならではの知識でお安くボール入手できる方法を書いていきます。

自作する


最近では「手作りボッチャボール」の記事や動画が沢山見られるようになりました。

最強の手作りボールはこちらです↓


最早プロレベル。

作ったのはboociakiraさんという一般の方です。

「ボッチャボール自作教室」でネット検索すると方法が無料で見ることができます。

bocciakiraさんからうかがいましたが、素材から購入して手縫いで作ったそうです。


手作りしたい方のためにボールサイズを書いておきますね。

直径8.8センチ、重さ270g前後であればOKです。

素材は合成皮革がベターですが、天然皮革の方が入手が簡単だったりします。


ボッチャボールの中身はプラスチックの粒々が入っています。

手芸屋さんで販売されているペレットを入れましょう。


ボッチャボールとは革袋に粒々を入れて出来ています。

解体するとこうなります↓

こちら普通に買うと一球6000円以上します。

もったいないですが解体しました。



ボールは12面のパネルを縫い合わせて作られています。


中のペレットはこちら↓


黒い粒は重さ調整のためであり、レクで使うなら不要です。

あと米粒で代用する猛者もいます。

全部解体すると上の写真のようになります。

革袋+ペレット=ボッチャボール

というわけです。

おさらいも兼ねてボールの概要をもう一度。

・直径8.8cm前後
・重さ270g前後
・合成皮革か天然皮革
・中身は手芸屋さんでプラスチックペレット買うか米粒で代用

ちなみにですが私の知人に手芸が趣味な人がいます。

画像を見せたところ「作れるよ」と言っていました。

頑張ればできるようです。

あともう一つ。

ボッチャボールと似た構造なのがお手玉です。

中にぎゅうぎゅう米粒なり何なり詰めてみてください。

本物より劣りますがボッチャに近づきますよ。

自作する その2


ガチャガチャのカプセルでも作れます。

カプセルはネット通販等で購入してください。

楽天で「ガチャガチャ 10cm」で検索すれば出てきます。
直径10センチがオススメです。

中身はペレットがベターです。

カプセルにペレット入れて周りをゴムで巻きます。


ゴムはホームセンターで販売されています。

巻いた後に、上からビニールテープを巻けば完成です。


無料で借りる

私はボッチャのお店やっているわけですが、地域の社会福祉協議会さんが購入されることもあります。

トホホな話ですが「ボール貸してください」と日本中どこにでもあるショッピングモール様から依頼いただきました。

もちろん当店のレンタルは有料です。数セットのレンタル依頼でしたが、その後キャンセルの電話がきました。

「すみません、社会福祉協議会から無料で借りることができました」

とのこと。

お住まいの地域の社会福祉協議会さんに問い合わせてみてください。

貸し出しボールを用意している社協さん増えています。

例えば「ユニボッチャロトロ」というボールがあります

このロトロですが、全国の市町村に2セットずつ配付されています。

市営体育館、市役所生涯スポーツ課、教育委員会など。

問い合わせてみると借りることできるかもしれません。

絶対買ってはいけないボール


他社をディスるのは性に合わないですが、これだけは伝えておきます。

某超有名通販サイトでレビューが英語ばかりのボールは地雷です。

値段は3万から4万ほど。

私実際に買ったんです、これ。

まぁ見事な粗悪品でした。

レビューが英語ばかりのボールです。

このボールだけは絶対に買わないでください。

本当にお金をドブに捨ててしまうことになります。

某有名ネット通販サイト攻略法


ボール購入で利用されることが多いのがAmazonさんや楽天さんなどのネット通販だと思います。

ボッチャ屋から見たお安く買うコツ、見極めポイントを話します。

まず安いボッチャボールでブランドを意識する必要ありません。

なぜなら国内大手でも生産は海外委託であり、OEM製品だからです。

「日本で開発した」と謳うボールはありますが「日本で作っています」というボールはないはず。※2021年時点

なぜならボッチャボールは手作りだからです。

日本人が手縫いでボールを作るとなると、一体いくらになるのか。

アルバイトが作れるようなものではないので、職人を雇うとなると1セット7~8万円はするはずです。

ボッチャボールの最安値は2万円前後です。

2万円の予算で日本製は不可能。

人件費の安い海外で作る必要があります。

となると、海外の工場に委託生産してもらいブランド名を冠して売るのが一番効率的になるわけです。

大手ブランドでも無名ブランドでも作っている工場は同じだったりします。

ブランド名にこだわる必要はないと思います。

ブランド名より商品レビューの方が大事でしょうね。

素材で選ぶのもコツです


安いボッチャボールは合成皮革製です。

合成皮革にも高い安いがあります。

帝人製コードレ(WRP-7400)を使っているボールは良い合成皮革を使っています。

帝人製コードレはバレーボール等、スポーツ用品で多く使われる素材です。

ボッチャではデンマークにあるハンディライフスポーツ社のクラシックモデルが帝人製コードレを使用しています。

ハンディライフ社といえば業界最大手であり、老舗の一流メーカー。

クラシックモデルの価格は当店で7万円近くする一級品です。

商品説明欄に「帝人製コードレ使用」と書いてあれば品質に気を使っている証拠と言っていいと思います。

審判用具は節約すべし


ネット通販ではボールに加え、審判用具やターゲットマット、キーホルダーなどセットになっている場合が多いです。

ここを節約するのがお安く買うコツです。

これは個人的意見なんで絶対正しいとは言えないですが。

ターゲットマットは多分使わないと思います。

というのもターゲットマットはトレーニング用品に近いものです。

アスリートが投球技術を磨くために便利な用具です。

ターゲットマットで遊ぶなら普通にボッチャやった方が楽しいと思います。

キーホルダーは欲しい人にとっては魅力的なオマケですね。

審判用具は節約しましょう。

ボッチャで必須なのはボールのみ、なんです。

審判用具は「あればいいもの」です。

審判用具で主要なのはメジャー、キャリパー、審判パドルです。

ボッチャには専用メジャーがあります↓

専用というだけあって確かに測りやすいです。

ただ100円ショップのメジャーでもまぁなんとかなります。

後から買い足すのも手ですね。

ちなみに使い方はこのようにして使います↓



専用メジャーは動画のような専門的な使い方で生きてきます。


まぁぶっちゃけここまでやるのはめんどくさいですよね。


距離を測るだけなら100円のメジャーでも大丈夫ですよ。


キャリパーが一番大事


審判用具で最も重要なのはキャリパーです。
昔からボッチャをやっている人は『コンパス」という人もいます。


キャリパーは初心者から上級者まで使う最重要審判用具。

これがないと試合が揉めるんですよ。


キャリパーの問題は使い方だと思います。

写真をご覧ください↓



こんな風に使います。

動画もあります↓


キャリパーは慣れが必要です。


ただ判定がきわどい場合に大活躍します。


代替え品もないのでキャリパーはあると良いでしょう。


審判パドルは自作しよう


なぜかボールセットはパドル付きが多いです。

パドルはこちら↓



表裏が赤と青で持ち手が付いています。

用途は選手に投げる順番を視覚的に伝えるもの。

子どもには「卓球ラケットみたい!」とよく言われますが、見た目は卓球ラケットです。


つまり。

卓球ラケットそのままで代用利きます。


上の写真はセリアの卓球ラケットです。

最近は両面赤のラケットしかみかけませんが、その場合は青の画用紙を貼りましょう。

うちわに赤青の画用紙を貼って自作する人もいます。

とはいえパドルは視覚的に投げる順番を伝えるもの。

別にパドルでなくて、声で投げる順番を伝えてもいいわけです。

自作も裏表が赤青であれば何でもいいのです。

節約したい人はパドルは省いても大丈夫です。

なくても試合できますから。


中古品はどうなのか

メルカリ等でたまに中古品をみかけます。

高級品であっても古いものは避けましょう。

というのもボールは経年劣化するからです。

経年劣化すると革が伸びます。

特に高級品の天然皮革製はやっかいです。

「高級品が安く買えてラッキー」と思ったら革がだるんだるんに伸びて使い物にならない場合もあるんです。

伸びたら締める方法もありますが、めんどくさいことこの上ない。

狙い目なのは安価なレクボールです。

安価なレクボールは合成皮革が多く、合成皮革はノーメンテで大丈夫。

「買ったけど使わなかった」という場合もレクボールに多いものです。

たまに中古市場に出ているので狙ってみるのもありでしょう。


球数を減らしてみる

ボッチャは赤6球、青6球、白1球の計13球で行います。

ボッチャボールは機械生産できないので手作りです。


一個一個手作りなので計13球となると値段が高くなるわけです。

ではボッチャを楽しむには13球でないといけないのか、というとそうでもありません。

計11球でも、計9球、計7球でも楽しめます。


その証拠にボッチャ類似競技のペタンクやスポールブールは計9球でやっています。

ボッチャより4球少ないですが、ペタンクではそれが標準なんですね。


ボールを手作りする場合も計9球でやる方が効率的でしょう。


実際、私も計9球でやってみましたが充分面白いです。

お試しでやってみたい場合はボールを単品で買って計9球でやるなどが良いでしょう。

最後に


私はボッチャ専門店を経営しております。

世界最高級から入門用レクボールまで。

経験を元に良品を選別しております。

19800円から買えるボールセットや、一球だけの購入もできます。

よろしければご覧ください。



審判用具付きはこちら【プレミアム】がオススメです



一球からでも購入できます